スターダストプロモーション芸能3部が新たに世に送り出すアイドルグループ「3B junior」(スリービージュニア)が12月12日(月)〜18日(日)までクリスマス公演『「真冬の大決闘」〜クリスマスなんて大っキライ！！〜』を池袋シアターグリーンで行う。

「スターダストプロモーションの他のグループとは一線を画し、新たな魅力を打ち出すアイドルグループ」として誕生した3B junior。今年は初頭にももクロのドームツアーを盛り上げ、4月からセカンドツアー「関東平野」、8月には恒例の浅草大歌謡ショーを開催。またユニットもそれぞれライブを重ねてまさに2016年は飛躍の年となった。
そんな彼女たちが一年の感謝と来年への希望を胸に行うクリスマスライブ。今年はなんと1週間まるまる池袋シアターグリーンを占拠(？)し、決闘スタイルのガチンコライブ！！

「ここで皆様に3B juniorからお願いがあります。当公演中に3B junior各ユニットへの投票がございます。ある曲になりましたら、各自、ご入場の際に配られた５枚のカードのうち、これだと思ったユニットのカード１枚だけをお選びください。ある曲中にスタッフがそのカードを回収しますので、隣の人に回していただき、端の席の方はスタッフが持つ投票ボックスの中にお入れください。ご協力お願いいたします」。

こんなアナウンスから始まった真冬の大決闘。今回のライブの設定は「3B junior学園・アイドル部」。誰にも負けないアイドルを目指し、励まし合い、支え合い、日々切磋琢磨するアイドル部。そんな彼女たちに年一でおとずれる非情なイベントがあった。仲良しのアイドル部をギスギスさせまくる、ファン投票によるコンテストライブ。競争心を向上させるという学園の目論見とは裏腹に、当の本人たちはこのギスギスイベントが大っきらい。しかしお客さんたちには楽しんでもらいたい……複雑な思いを胸に少女たちはいがみ合いのステージに上がる。

謎の黒幕“3B学園・学園長 スリビ・ジュニ夫”からの指令により「一番カワイイポーズと笑顔を客席に向かってアピールする」「次はカワイイフレーズだ！」などと無茶振りが飛び、そのたびに各ユニットは必至のカワイイアピール(※時々面白ポーズ／面白コメントも炸裂)

拮抗する実力……「ならばお前たちユニットそれぞれの歌を聴かせてもらってどのユニットが一番か、ファンの皆さんの投票によって決めさせて貰おうじゃないか！」というジュニ夫学園長の鶴の一声からお楽しみのユニットライブがスタート！

奥澤村が会場にうねりを作り出し、はちみつロケットは遥か大気圏の向こうへ、ロッカジャポニカが鍛え上げられたライブ力を見せつけると、マジェスティックセブンも負けじと流れを引き戻す、そしてリーフシトロンではまっすぐポジティブな気持ちに……ガチガチのいがみ合いを挟みながら各ユニットが渾身のパフォーマンスを披露する。途中、ストーリーテラー的に登場する恐るべき最年少・中原咲耶がこれまたいい味出してます！

ファン投票前には各ユニットがお客さんへ所信表明。30秒をオーバーすると強制終了という過酷なルールの中、清き一票を求めて最後のお願いを。ユニットごとに個性あふれる演説が光る。そして、この日栄えある優勝ユニットに輝いたのは……ロッカジャポニカ！！　喜びのあまりくるくる回るロッカジャポニカ。失意で卒倒する他ユニット。歓喜の渦に包まれながら優勝ユニットとしてステージに立つ。しかしここでまた新たな事件が起きる。

「どうしたの……すごい熱……どういうこと？」

なんと優勝チームであるロッカジャポニカのみぃちゃんこと平瀬美里が突然ステージ上で倒れてしまったのである。騒然とする舞台に“すべてを知る女”、中原咲耶が登場。「みぃちゃんは最初から体調悪かったのに、メンバーに迷惑かけたくない、ファンをがっかりさせたくない、そういう想いからこのコンテストに出たんです」。ここからユニットを超えた「年上組」「年下組」の戦いへ。たとえ熱があったとしてもステージに立つ、それがアイドル。「アイドルは戦い」と言い張る年上組、一方「アイドルを打ち負かすことがアイドルだとは思えない！」という気持ちを訴える年下組。それぞれの思いは届くのか。どうなる3B junior！？

取材・文 / 西澤千央 撮影 / 笹森健一